新井吾朗 職業能力開発研究室

職業能力形成をめざす一人ひとりの努力が報われる環境の構築をめざして

職業能力開発施設

公的能力開発施設による企業内教育への総合的な支援 今後の方向 関東地区部会 仙台研究会

日本産業教育学会関東地区部会 仙台研究会で、
公的職業能力開発施設による、企業内教育への支援の今後の方向性について報告しました

基本的な考え方は、
(1) 企業が採用した人材に対して職業訓練を行う
(2) 企業内のOJTとOff-JTを組み合わせた訓練を行う
(3) 職業能力評価基準などに基づく訓練を計画する
(4) 公的職業能力開発施設は、Off-JTを提供する
(5) キャリア形成助成金を使うことで、職業訓練を受ける人材の給与を高水準に保つことでインセンティブを高める

イギリス、フィンランドのこのような仕組みを日本で実現する仕組みがあること、
普及するために、公的職業能力開発施設が柔軟に役割を担うことが必要であることを紹介しました。

報告資料はこちら 

大学教育と職業訓練の学習時間

職業能力開発研究誌に、以下のテーマの論文が掲載されました。

大学教育と職業訓練の学習時間に関する考察
-学習時間・到達目標・指導項目数・授業方略を考慮した比較-

 
職業能力開発研究誌 第30巻
2014年3月

 
近年高等教育レベルの職業訓練の学位認定や大学教育との間での単位互換などが議論されている。
 大学教育では、学習のまとまりを単位で表現しているが、職業訓練では法律上は時間数で、慣用的に単位を利用している場合がある。この場合、大学の単位と職業訓練の単位は、そこで行う教育内容は異なるので、換算の考え方が必要になる。本報告ではそうした単位換算の基礎を、時間数だけでなく、学習内容、指導方法を考慮して整理した。
プロフィール

職業能力開発総合大学校
能力開発応用系 准教授
博士(教育) 新井吾朗

職業訓練指導員養成課程で職業力開発技術の普及を担当しています。
また、職業資格と職業能力開発の技術を研究しています。もともと、別分野の研究のつもりでしたが、近年は職業資格の日本的な特徴が、日本での職業能力開発の技術の適用状況を曖昧にしているという考えに至っています。

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